歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



思い出の品になる白扇
誓いの言葉を書く白扇。事前にそれぞれが誓いの言葉を書いてお式に臨みます。絆結びに用いた赤い組紐とともに、永遠の思い出の品として手元に残すことができます。

 

和装にぴったりな絆結び
赤い組紐をお互いの手首に結ぶ「絆結び」のセレモニー。和装にぴったりのアイテム、演出で、リングの交換とはまた違って、しみじみとした絆が感じられます。

 

つくる時間が感謝になる組紐
組紐は手順に慣れるまでは、誰しも一所懸命にならざるを得ません。その必死さと、手順を習得したときの楽しさ。手組みの帯締だからこその味わいが、そうした時間の中から生まれてきます。

 

和のアイテムだからこそ可能な和婚演出
 きものの色、柄に意味を込めたのと同じように、きものにまつわるアイテムには新しい門出を祝う気持ちを込めたものや、絆を思わせるものがあります。自分たちらしい結婚式に――と望んでいるのであれば、そういったものを取り入れた演出を考えてみるのもいいかもしれません。


白扇に誓いの言葉
 あおいで風を送るだけでなく、儀礼や贈答に欠かせない道具として用いられてきた扇子。「源氏物語」などにも登場するように、古くは和歌をしたためて愛しい人に贈ったりもされてきました。そんな扇子にお互いの誓いの言葉を書いておき、来てくださったお客様の前で読み上げ、交換するという演出が最近注目されています。

 人前結婚式の儀式にしてもいいですし、披露宴で行うセレモニーとしても、きっと心温まるものになることでしょう。扇子の誓いの言葉から絆結びのセレモニーへ、という流れも素敵です。


赤い組紐に込める永遠の絆――絆結び
 「赤い糸で結ばれている」とは、日本だけでなく東南アジア各地に広く伝わる、宿命の絆を示す伝説です。これを、日本古来のアイテムである組紐を用いた「絆結び」という演出にしてはと、長沼静きもの学院で提案しています。

 組紐は、細い紐を丹念に組み合わせてつくられるもの。「一本の紐に心を紡いでいく」といわれるくらい、つくる人の心が込められるものです。それをお互いの手首に結び合う――。お互いを想いながら手組みで組み上げた赤い紐に一生を誓えば、二人の気持ちが伝わる素敵な演出になることでしょう。


娘から母へ贈る絆――手組みの帯締
 時間をかけて、組んでいく間の心そのものが、一本の筋になっていくような手組みの組紐。帯締もそうしてつくられるアイテムですが、自分で組んで、これまで見守ってくれた感謝としてお母様に贈呈するというセレモニーはいかがでしょう。

 花束贈呈とはまた違った、家族の強い絆が見える形となって表される演出になります。

長沼静きもの学院

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