歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



伝統への誇りと心意気

 芝居の行われる両日は境内に出店が並び、甘酒や味噌仕立ての“ご汁”が振る舞われる。代々が俳優という家系が多い中で「特に興味もなく家も歌舞伎に関係なかった」という俳優部の若手・星川州さんは、「子供のころは出店に行くのが楽しみだった」そうだ。この日は小学校が「歌舞伎休み」となる黒森地区の子供たちにとって芝居は身近な存在なのだ。

少年歌舞伎では毎年“白浪五人男”が登場
少年歌舞伎では毎年“白浪五人男”が登場
 
日枝神社境内にある演舞場
日枝神社境内にある演舞場
当日の楽屋でもある舞台奥の一室
当日の楽屋でもある舞台奥の一室

 大人になって地元の仲間と酒を酌み交わすうちにいつしか芝居の世界へ。後継者育成はごく日常レベルだ。「270年も続いているものだし、無くしたくないと思っている人はたくさんいる」と座長の佐藤進一さん。受け継がれた芸能に誇りを持ち、伝承と発展に尽くす黒森の人たちのこの心意気こそが、黒森歌舞伎の神髄なのかもしれない。

黒森歌舞伎 公演情報

期日

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平成19年2月15日(木)、17日(土)

時間

 : 

10:00  ~  少年太鼓、神事、神楽
11:00  ~  三番叟
12:00  ~  少年歌舞伎
「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」
稲瀬川勢揃(いなせがわせいぞろ)いの場
13:00  ~  本狂言
「尼子十勇士二度目誉(あまこじゅうゆうしにどめのほまれ)」
(昭和14年以来67年ぶり)

会場

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黒森日枝神社境内演舞場(酒田市黒森字村中47)

料金

 : 

無料

問い合わせ

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酒田観光物産協会 TEL:0234-24-2233
酒田市観光物産課 TEL:0234-26-5759

歌舞伎と旅

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