酒田出身で名誉市民第1号となった世界的な写真家・土門拳氏の全作品約7万点を収蔵。数ある写真の中でも和のこころを揺さぶるのは氏のライフワークでもあった「古寺巡礼」の作品群。よく知られた古寺や仏像が圧倒的な存在感で観る者に語りかけてくる。モダンな設計の館内には氏の遺品も展示されている。また勅使河原宏氏が手がけた庭園やイサム・ノグチ氏による彫刻など、館内は静謐でアーティスティックな空間となっている。

住所  ：  山形県酒田市飯森山2-13 飯森山公園内 TEL  ：  0234-31-0028 営業時間  ：  9:00～16:30 定休日  ：  12月～3月の月曜日（祝日の場合火曜日）・年末年始・臨時休館あり 入場料  ：  420円 HP  ：  http://www.domonken-kinenkan.jp/

　美術館にありがちな暗いイメージを払拭し周囲の自然との融合を目指した館内は明るく開放的。常設展示場へと向かうアプローチ部分は左右ガラス張りで、そこから見える庭園には樹木が植えられている。春日神社の神事として行われる黒川能を描いた森田茂氏の作品が飾られた入口近くになると杉林となる。これは春日神社の杉林をイメージしたもの。演能中の異なる動きをとらえたいくつもの作品から醸し出される臨場感溢れる舞台空間は圧巻だ。

住所  ：  山形県酒田市飯森山3-17-95 TEL  ：  0234-31-0095 営業時間  ：  9:00～17:00（入館は16:30まで） 休館  ：  12月～3月の月曜日（祝日の場合翌日）・年末年始（年間を通じて展示替え休館あり） 入場料  ：  520円（特別展は別料金） HP  ：  http://www.sakata-art-museum.jp/

　ブランド豚流行の中でも早くから全国的に名を馳せたのが平田牧場の三元豚だ。三元豚とは3つの品種を交配させた豚という意味。平田牧場ではとかく敬遠されがちな肉の脂身を白身と呼び、それがいかに美味なものであるかを徹底的に追求している。精肉はもちろん、「釜あげベーコン」「釜あげハム」、ソーセージなどどれを食しても脂に対する認識が変わる。地域住民が日常的にそれらを買い求める消費者であることが何よりの味の証だ。

住所  ：  山形県酒田市松原南5-7 TEL  ：  0234-21-0111 営業時間  ：  10：30～19：30 定休日  ：  水曜 HP  ：  http://www.hiraboku.com/

　天保三年創業の老舗。上方文化に影響された伝統の和菓子や地元の素材を生かした品を取りそろえている。庄内浜の荒磯から極寒のさなかに採取された青海苔の風味豊かなようかん「呉竹」は、正岡子規に「青幽なる色調　気品ある風味類なし」と絶賛された代表銘菓。この地域で初めて洋菓子を手がけた店でもあり、和洋ともに人気だ。

住所  ：  山形県酒田市日吉町1-2-1 TEL  ：  0120-01-5028 HP  ：  http://www.komatsu-ya.jp/