見どころは国の重要文化財指定の三重塔。「未完成の完成の塔」といわれるのは、二層三層の柱に長押仕口がありながら、窓や扉、廻廊、匂欄がなく、長い胴貫が四方に突出して、うまく変化と調和を持たせているため。その姿はのびやかで凛として、信州の自然の中にたたずんでいる。このお寺の名物は、春のお彼岸（今年は3月15日）から11月いっぱいまでの「くるみおはぎ」のお接待だ。お寺の人々のお手製である香の物、そしてこれもお手製の鬼グルミのたれをつけたおはぎ。まさにほっぺたの落ちる美味しさだ。

　上田紬の魅力を知り尽くした若竹屋紬店のご主人一家が、その魅力を生かして作り上げた人形や貼り絵を展示したギャラリー。上田紬の縞柄や、微妙な色合いの端布を組み合わせ、信州の四季を映した貼り絵や、上田紬の着物を着た木目込み人形などが飾られている。1階の店舗ではちょっとした袋物、めがねケース、がま口など、上田紬の魅力をお土産にしたい人にぴったりの小物から、ぜひとも着物をという人にお勧めの着尺まで取り揃えている。

　オブラートに包まれた、宝石のように美しいジェリー状のお菓子「みすず飴」。美味しい日本の果物の味をそのまま封じ込めたいと、新鮮な完熟フルーツと良質な水飴、寒天、砂糖だけを使っている。明治の末からほとんど製法を変えずにいるという、手づくりの味が人気。上田駅近くの店舗は明治から大正初期の建築で、広い室内に商品の展示スペースはわずか。クラシックな椅子とテーブルを配し、アンティークな雰囲気を大切にしている。

住所  ：  長野県上田市中央1-1-21 TEL  ：  268-23-2150 営業時間  ：  10:00～18:00 定休日  ：  年中無休（12月31日・1月1日を除く） みすゞ飴　441円～ HP  ：  http://www.misuzuame.com/