江戸時代から知られる東北有数の大遺跡。これまでの発掘調査で、縄文時代前期から中期の大集落跡や、平安時代の集落跡、中世末の城館跡が発見されている。戸建て住居や集会所らしきもの、倉庫、墓などの跡が、当時の集落の姿をしのばせる。敷地内には、実際に入れる、縄文時代の住居を実物大に再現したレプリカもあり、当時の人々の暮らしが意外に快適だったことが実感できる。装飾品、日常雑貨など出土品も興味深いものばかりだ。

　全87店舗、青森の美味いものがどっさり集まる観光市場。カニ、帆立、ウニ、いくらなどなど、数え上げればきりがないほどの、新鮮な旬の魚介がずらり！　店先を眺めて歩けば、あれもこれも欲しくなり、ついつい財布の紐が…。もちろん市場から全国発送できるので、手ぶらで青森の美味しさを持ち帰れるのが嬉しい。店の人に調理のコツを聞いたり、地元の人の食べ方を教わったりと、コミュニケーションを楽しみながら買うのがお勧め。

　青森が誇る文化勲章受章者・棟方志功の作品を収めた美術館。板画だけでなく肉筆画、油絵、書など、多岐にわたる彼の創作活動を紹介している。美しい池泉回遊式の日本庭園に建つ、校倉作りを模した建物の2階が展示室。「一点一点の作品をじっくり見てほしい」という、棟方志功自身の希望から、展示室の広さをおさえ、一会期中の作品も数を絞って展示しているとか。作品の板木など貴重な資料もあり、棟方志功の芸術の深さがより感じられる。

住所  ：  青森市松原2-1-2 TEL  ：  017-777-4567 開村時間  ：  9 :30～17:00（ねぶた期間の8/2～8/7は9:00開館） 休館日  ：  月曜（祝日及びねぶた期間の8/2～8/7は除く） 年末（12/25～31）　※臨時休館あり要問合せ。 HP  ：  http://munakatashiko-museum.jp/

　八甲田山とは、主峰八甲田大岳を中心に10ほどの山々から構成される、連峰の総称。池や沼が点在し、湿地帯が多いため、高山植物の宝庫として知られている。片道約10分、ロープウェーで田茂萢岳の山頂に上がれば、八甲田ゴードラインと呼ばれる散策道路が目の前に。この一帯は水辺が多く、野花の美しい八甲田山の中でも特に花の多いところだとか。冬は冬で樹氷や霧氷が木々を飾り、また別の美しい顔を見せてくれる。

　明治40年に創業した、永井久慈良餅店の銘菓。浅虫温泉名物のこの餅は、「いく久しく慈しまれる良い餅」との願いを込めて作られるものだ。上質の津軽米と吟味した漉し餡、砂糖等を混合して、胡桃を散らして蒸し上げた菓子。あっさりした甘味と胡桃の風味で、飽きのこない味に仕上げた。伝統の配合、製法を守り続け、保存料などはいっさい使用していない。そのまま食べるのはもちろん、3㎝ほどに切ったものをバターを溶かしたフライパンで焼いて食べるのもオツな楽しみ方だ。

永井久慈良餅店

住所  ：  青森市大字浅虫字坂本51-5 TEL  ：  017-752-3228 営業時間  ：  7:00～19:00 休業日  ：  無休 久慈良餅　1本400円