公演情報詳細
八月納涼歌舞伎 |
当公演は終了いたしました。
2022年8月5日(金)~30日(火)
劇場:歌舞伎座
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チラシ裏面
新型コロナウイルス感染拡大防止および感染予防対策について
イベント開催時のチェックリストおよび感染防止策のチェックリスト
イヤホンガイドのご案内(字幕ガイドは貸出停止中)
お食事予約のご案内
送迎ハイヤープランのご案内
演目と配役
第一部
手塚治虫の漫画が歌舞伎に!
手塚治虫 原作
日下部太郎 脚本
新作歌舞伎
一、新選組(しんせんぐみ)
深草丘十郎 鎌切大作 近藤勇 土方歳三 仏南無之介 沖田総司 娘八重 庄内半蔵 芹沢鴨 坂本龍馬 | 歌之助 中村福之助 勘九郎 七之助 橋之助 虎之介 鶴松 片岡亀蔵 彌十郎 扇雀 |
三世河竹新七 作
二、闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)
骸骨/読売 傘一本足 河童 小骸骨/読売 小骸骨/読売 籬姫 新造 狸 小姓白梅/雪女郎 | 勘九郎 種之助 虎之介 勘太郎 長三郎 鶴松 千之助 橋之助 七之助 |
第二部
脱獄成功!?波間に浮かぶ二人の思惑――
古河新水 原作
巖谷槇一 脚色
今井豊茂 補綴・演出
一、安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)
佃島寄場島抜けより甲州金鉱洞穴まで
青木貞次郎 神谷玄蔵 おさよ 木鼠清次 上州屋倅半次郎 三好野亀次郎 元締宇野与兵衛 飯屋女房お米 おさよの父義兵衛 | 幸四郎 勘九郎 米吉 隼人 玉太郎 猿弥 由次郎 萬次郎 彌十郎 |
木村富子 作
二、澤瀉十種の内 浮世風呂(うきよぶろ)
三助政吉 なめくじ | 猿之助 團子 |
第三部
あの二人が三年ぶりに帰ってくる!
十返舎一九 原作より
杉原邦生 構成
戸部和久 脚本
市川猿之助 脚本・演出
東海道中膝栗毛
弥次喜多流離譚(やじきたリターンズ)
本水にて大滝の立廻りならびに宙乗り相勤め申し候
弥次郎兵衛 総長シー子 子分ジャック 芳沢綾人 旗持ちトラ 親衛隊長タカミ 旗持ちオタマ 伊月梵太郎/娘オリビア 五代政之助/娘お夏 下剃虎奴 家族商店店長寿知喜 特攻隊長ムネ 海賊王ジョニー・テープ 緑婆奈々夫人 天照大神 父次右衛門 釜掛之丞 ザブエル 副支配人つる紫 喜多八 | 幸四郎 新悟 廣太郎 隼人 男寅 鷹之資 玉太郎 染五郎 團子 青虎 寿猿 宗之助 錦吾 笑三郎 笑也 猿弥 片岡亀蔵 門之助 高麗蔵 猿之助 |
みどころ
第一部
一、新選組(しんせんぐみ)
“漫画の神様”手塚治虫の作品が初めて歌舞伎に!
時は幕末。深草丘十郎は父親の仇を討つため新選組に入隊し、少年剣士の鎌切大作と出会います。どこか内気な丘十郎と、明るく剣の腕が立つ大作。二人は正反対の性格ながら、厳しい修行の合間に大作行きつけの汁粉屋でほっとひと息つく時間を過ごすうちに、いつしか親友になります。そんなある日、親の仇を探す丘十郎は、隊士として戦うなかでやむなく人を斬ってしまい、自らも仇として狙われる立場に…。
原作は手塚治虫の漫画「新選組」。幕末の京都を舞台に、深草丘十郎と謎を秘めた少年剣士・鎌切大作の友情、近藤勇や土方歳三はじめおなじみの新選組隊士たちや坂本龍馬との出会いを通じて成長する丘十郎の姿が生き生きと描き出されます。“漫画の神様”が生み出した魅力的なキャラクターが活躍する歴史ドラマにご期待ください。
二、闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)
妖怪たちによるユーモラスな舞踊
夏の夜、「百物語」が行われているとある大名屋敷。最後の灯火を吹き消すと辺りに怪しげな雰囲気が漂います。一本足の傘、狸や河童、さらに雪女郎、骸骨が次々現れては消えていき、最後に現れたのは百鬼夜行の読本を持った読売。実はこの読売の正体は…。
「百物語」の怪異に始まり、個性豊かな妖怪たちの踊りなどみどころが続くユーモラスな舞踊です。夏にぴったりのひとときをお楽しみください。
第二部
一、安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)
脱獄した二人を待つ結末とは――
安政5(1858)年の初冬、人足寄場で苦役の日々を過ごす青木貞次郎と神谷玄蔵。元は甲州の侍であった青木は、武田信玄の埋蔵金を巡り殺された両親の仇を捜しています。その思いを知る神谷は青木を焚きつけ、島抜けを計画。二人は佃島から隅田川を渡り、泳ぎが苦手な神谷も青木に助けられ、ともに脱獄を果たすのでした。路銀調達のため悪事を重ねる二人でしたが、神谷と別れ故郷甲州へと向かった青木は笛吹川の渡し場で渡し守の義兵衛一家と出会い…。
本作は明治の初めに実在した脱獄事件をもとに、大正3(1914)年に古河新水(十二世守田勘弥)が、時代設定を世情不安定な安政期に改め、書き下ろした世話物です。二人が川を泳いで脱獄する名場面の、青木と神谷による面白味あふれるやりとりや、浪布を使った歌舞伎ならではの演出は必見。怒涛の展開でお届けする魅力あふれる舞台をご堪能ください。
二、澤瀉十種の内 浮世風呂(うきよぶろ)
男と女なめくじが魅せる軽妙な舞踊
ここは明け方の風呂屋「喜のし湯」。三助政吉が、せわしなく働いています。そこへいつの間にやら現れたのは、女の姿をしたなめくじ。なめくじは粋な三助に惚れ、口説きにかかりますが…。
「澤瀉十種」の一つで、洒落た味と軽快な動きがみどころのひと幕です。小粋な三助政吉と、艶っぽいなめくじの奇想天外な色模様を、江戸の湯屋の風俗とともにお楽しみください。
※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です
第三部
弥次喜多流離譚(やじきたリターンズ)
あの“やじきた”が3年ぶりに夏の歌舞伎座に帰ってくる――!
江戸木挽町の歌舞伎座で、大道具のアルバイトをしている弥次郎兵衛と喜多八。二人は一攫千金を夢見てお伊勢参りに出発し、旅の途中で出会った若侍の梵太郎と供侍の政之助を道連れに、ラスベガスへ行ったり、殺人事件を推理したり、地獄へ行ったりとさまざまな騒動を巻き起こし、ピンチを切り抜けてきました。伊勢神宮の花火で天高く打ち上げられてしまった二人でしたが、あれから3年――。弥次喜多の二人は遠く離れた無人島に飛ばされ、何とか生き延びていました。あの手この手で長崎に渡り着き、古巣である歌舞伎座の苦境を知ります。歌舞伎座に戻るため、多くの人に出会い、立ちはだかる試練を乗り越えながら、新たな珍道中を繰り広げます。
『東海道中膝栗毛』は弥次郎兵衛と喜多八が東海道を旅する様子を描いた物語で、これまでに歌舞伎でも数多くの作品がつくられてきました。これらを下敷きに平成28(2016)年より新たなコンビで練り上げられた本作は、毎年話題を呼び、歌舞伎座の夏の風物詩となりました。3年の時を経て久々に登場する今回は、好評を博した配信版の図夢歌舞伎『弥次喜多』の舞台“家族商店”や、古典歌舞伎のパロディが随所に盛り込まれた奇想天外な物語、二人そろっての宙乗り、本水での立廻りなど見逃せない場面の連続です。抱腹絶倒の舞台にご期待ください。
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