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芝翫が寿ぐ大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」鏡開き

芝翫が寿ぐ大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」鏡開き

 

 

 1月2日(月・休)、大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」で襲名披露を行う中村芝翫が、鏡開きに登場しました。

 芝翫となって初めての正月を大阪で迎え、晴れやかな笑顔で劇場前に現れた八代目。末広がりで縁起のよい当代芝翫が、ご当地での襲名披露を前に挨拶に立ちました。「おかげさまを持ちまして、10月、11月、無事に東京のお披露目がすみ、今日から、道頓堀、大阪松竹座におきまして、八代目中村芝翫を襲名ご披露させていただく運びとなりました。初代の中村芝翫は、たいへん大阪にゆかりが深うございました」と、ご当地とのつながりをアピール。

 

芝翫が寿ぐ大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」鏡開き

 「大阪の道頓堀の中座では、若手の頃、勘三郎、三津五郎とともに汗を流し、修業をさせていただきました。橋之助時代の八代目芝翫を育てていただいたのは、大阪の方々のおかげと言って言い過ぎではございません。勘三郎の兄、三津五郎の兄の代わりは務まりませんけれど、兄たちに近づくべく、舞台の上だけではなしに、歌舞伎界に力を尽くしてまいりたいと思っております」

 

 大阪の皆さんへの感謝とともに、その大阪の初春公演で襲名披露ができることを喜び、「皆様のお支えがなくてはこの1カ月の襲名披露もできません。お誘いあわせのうえ、少なくとも昼夜4回はご見物いただきたいと思います。親子力を合わせて精いっぱい勤めさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします」と、ご来場をお願いすると、大きな歓声と拍手が新芝翫を包み込みました。

 

 今年の3月には大阪松竹座が新築されて20周年を迎えます。記念すべき年の幕開けにふさわしい、親子四人の襲名披露で2017年のスタートを切る大阪松竹座。続く鏡開きでは、「いつも四人なので、一人だと寂しい。子どもたちは序幕から出るので準備をしております」と、少し照れながら木槌を手に酒樽の前に立った芝翫が、皆さんと一緒にかけ声をかけて、威勢よく鏡開きを行いました。

 大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」は1月26日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて販売中です。

 

芝翫が寿ぐ大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」鏡開き

2017/01/02