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尾上右近「第五回 研の會」のお知らせ

尾上右近「第五回 研の會」のお知らせ

 

 8月28日(水)・29日(木)に京都芸術劇場春秋座、9月1日(日)・2日(月)に国立劇場小劇場で、尾上右近 自主公演「第五回 研の會」が開かれます。

 額には弁天小僧の傷を付け、『酔奴』の竹馬に乗って、製作発表の会場へ颯爽と登場した右近。平成27(2015)年より始まった「研の會」も、今年でいよいよ5回目を迎え、『弁天娘女男白浪』と、猿翁十種のひとつである『酔奴』を2都市で上演します。

 

尾上右近「第五回 研の會」のお知らせ

『弁天娘女男白浪』で自分のルーツをたどる

 身にまとった弁天小僧カラーのスーツは、今回の演目にちなんで新調したというほど、今回の公演は「気合が入っています」と右近。『弁天娘女男白浪』は、「思い入れのある演目。僕が役者を目指すきっかけとなったのは、曾祖父六代目菊五郎の『鏡獅子』の映像。そこから歌舞伎を生で見に行くようになり、音羽屋、そして六代目菊五郎に対する思いや関心が強くなりました。そのなかで、弁天小僧が音羽屋にとって大事なものだと、家族が教えてくれました」と、演目との出会いを明かします。

 

 4、5歳の頃に、ツラネのせりふをまるまる暗記し、「得意げになって、尾上流のお稽古場にうかがって、墨雪先生の前で披露した思い出があります。でも、得意気に稽古場を出たら、襖の前に菊之助のお兄さんが立っていて恥ずかしかった」というエピソードを披露しつつ、「自分がやる、やらないという意識以前に触れてきた演目という意味で、深いルーツを感じます」。また、「尾上右近というお名前をいただくことになり、初めて菊五郎のおじさんの楽屋に出入りした月に上演していたのが、『弁天娘女男白浪』。黒衣を着て、何度も楽屋に伺い、拵えも拝見して、花道までついて行き、見て学ぶことを初めて肌で感じました。役者の修行として、こういうことをやっていくんだということを実感したきっかけになったのが、弁天小僧でした」。

 

 今回上演する『弁天娘女男白浪』では、菊五郎が監修を勤めます。早速行われた稽古では、菊五郎から、「歌舞伎の“におい”がしないというのは、この弁天小僧において一番よくないこと」と言われ、「南郷とのやりとりが、お芝居に重要なムードをつくるひとつの役割を担っている」ので、「何回もやりとりして勉強するよう」、教わりました。南郷を勤めるのは、彦三郎。弁天小僧と南郷のやりとりには、「捨てぜりふがとにかく多く、決まっているようで決まっていない。今回は二人して初役なので、いちから自分たちでつくろうという話に」なっているとのこと。どのようなやりとりが繰り広げられるかは、当日のお楽しみです。

 

尾上右近「第五回 研の會」のお知らせ

 「『酔奴』は一面雪景色のなか、竹馬に乗ったり、三人上戸を踊り分けるしゃれた踊り」。この日は竹馬を軽やかに使いこなして見せました

縁が繋いだ『酔奴』

 猿翁以外が勤めるのは初めてとなる、『酔奴』。「お世話になっている猿之助のお兄さんに、春秋座をお貸りし、そこで猿翁十種のひとつを踊らせていただける。猿之助のお兄さんもなさっていないのにも関わらず、やっていいよと言っていただきました。それだけのありがたみと責任があるので、先輩の応援してくださる気持ちを一身に受けて、チャレンジしたい」と、意気込みます。

 

 また、猿之助も出演した「第一回 研の會」を振り返り、「初日が開く直前に、猿之助のお兄さんが、猿翁のおじさん直筆の、“天翔ける心”の、“翔”という字を書いた色紙をお祝いとして持ってきてくださりました。その前日に、おじさんが書いてくださったもので、僕の宝物です。春秋座に下見にうかがったとき、まるでそこにいるような、猿翁のおじさんの息吹を感じました。春秋座で、2都市という新たな挑戦をさせていただけるのは非常にうれしく、何か守っていただけているような思いを感じました」。春秋座は、現在猿之助が芸術監督を勤めている劇場で、オープン当時、猿翁が芸術監督を勤めていました。

 

尾上右近「第五回 研の會」のお知らせ

 『酔奴』には、文楽座の豊竹呂勢太夫、鶴澤藤蔵、鶴澤清志郎も特別出演します。右近の義太夫の師匠である藤蔵が、「研の會」に「いつか出ますよと言っていただいたことが、今回の上演につながった。藤蔵先生の温かい思いや、協力してくださる、呂勢太夫先生、そして清志郎さん、共演してくださる文楽座の皆さんの思いがあるかないかでやはり違う。今回の『酔奴』では三人上戸や、ほかにも人物を踊り分けるシーンがある。呂勢太夫先生の文楽ならではの、すばらしい語り分けに引っ張っていただいて、踊り分けたい」。「研の會」は、毎年、「皆さんの胸を借りて、上演がかなっている。今まで大事にしてきた縁やつながりを、さらにふくらませる公演に今回はなるのでは」と、改めて感謝の言葉を述べました。

 いよいよ5回目の節目を迎える「研の會」。今回は、念願かない、京都と東京の2都市での開催となります。「自分のキャパシティを超える挑戦であることは確かですが、自分のキャパシティのなかでできることだけを繰り返していても、前に進めることはなく、成長もなく、そして楽しみも生まれず、ありがたみも感じることが少なくなってくる。そのなかで、無謀ともいえる挑戦をさせていただきたいというのが、2都市開催という決断に至るきっかけになりました。2都市で上演させていただけることは非常にうれしく、関東の方、関西の方、なるべく多くのお客様に観ていただきたい」と笑顔で呼びかけました。

 

 

 

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尾上右近自主公演

「第五回 研の會」

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河竹黙阿弥 作

尾上菊五郎 監修

一、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

弁天小僧菊之助:尾上右近
南郷力丸:坂東彦三郎
忠信利平:市川九團次
赤星十三郎:中村梅丸
浜松屋伜宗之助:市川福太郎
鳶頭清次:市川新十郎
丁稚長松:坂東亀三郎
番頭与九郎:市村橘太郎
浜松屋幸兵衛:片岡市蔵
日本駄右衛門:市川團蔵

 

木村富子 作

初代鶴澤道八 作曲

二、猿翁十種の内 酔奴(よいやっこ)

奴可内:尾上右近
文楽座特別出演
豊竹呂勢太夫
鶴澤藤蔵
鶴澤清志郎

 

 

■日程と会場

8月28日(水)・29日(木)

京都芸術劇場春秋座(京都府)

開演 28日(水)17:00開演

29日(木)12:00/16:30開演

料金 全席指定:11,000円(税込) 【現在発売中】

チケット取扱い

尾上右近事務所 080-4862-5858(10:00~20:00)
京都芸術劇場チケットセンター 075-791-8240(平日10:00~17:00)
劇場オンラインチケットストア
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:495-631)
イープラス 

 

9月1日(日)・2日(月)

国立劇場小劇場(東京都)

開演 1日(日)17:00開演

2日(月)12:00/17:00開演

料金 全席指定:11,000円(税込) 【7月27日(土)10:00発売】

チケット取扱い

尾上右近事務所 080-4862-5858/070-3172-8010(10:00~20:00)
イープラス
国立劇場チケット売場(10:00~18:00) ※窓口販売のみ

 

 

お問い合わせ

尾上右近事務所 080-4862-5858/070-3172-8010(10:00~20:00)

2019年07月05日

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