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新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』が新橋演舞場で開幕
12月6日(金)、新橋演舞場で、新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』が初日の幕を開けました。
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「風の谷のナウシカ」は、宮崎駿によって描かれた全7巻で構成される漫画。今回の歌舞伎舞台化は、原作漫画すべてを、昼の部、夜の部通しで上演する初めての試みです。歌舞伎美人では、昼の部の様子をお届けします。
蟲の王である、王蟲の抜け殻をバックに「風の谷のナウシカ」というタイトルが映し出されると、劇場は一気にナウシカの世界に。舞台は、巨大な産業文明が「火の7日間」と呼ばれる戦争によって滅びた世界。有毒な瘴気を発する菌類の森、腐海に覆われた大地で、巨大な蟲たちがはびこるなか、トルメキア王国と土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国は対立し、争いが続いています。風の谷の姫、ナウシカ(菊之助)は、古い盟約に従い、トルメキアの戦列に加わりますが、戦いに王蟲の子どもが使われることを知り、作戦を止めに行きます。
二幕目では、土鬼の基地で、兵器として使用するために王蟲が培養されていたことが明かされます。これは旧世界で悪魔の法として禁じられていた技術。辺境随一の剣士と名高きユパと、トルメキアに滅ぼされたペジテ市の王子アスベルは、培養槽を破壊します。本水を用いた迫力満点の立廻りに、客席もおおいに盛り上がりました。
一方、ナウシカはトルメキアの皇女クシャナ(七之助)とともに行動しています。土鬼軍が瘴気を用いてトルメキア軍と戦いを始め、ナウシカも戦いに加わることに。トルメキア軍と土鬼軍の激しい立廻りを、客席も固唾をのんで見守りました。勝利をおさめたクシャナは祖国を目指し、ナウシカも王蟲を追って南へ向かうことを決めます。それぞれの強い決意を見せたところで、昼の部の切となりました。
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原作ファンはナウシカの新しい形を、歌舞伎ファンは古典歌舞伎の表現をふんだんに使ったナウシカの世界を楽しめる作品となっています。新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』は、25日(水)までの公演。チケットの詳細は、公演情報でご確認ください。