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玉三郎、京都府丹後文化会館「坂東玉三郎 京丹後特別舞踊公演」へ向けて
5月3日(火・祝)、4日(水・祝)に開催される京都府丹後文化会館「坂東玉三郎 京丹後特別舞踊公演」に出演する坂東玉三郎が、公演について語りました。
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5回目の公演
平成28(2016)年に初めて開催された「坂東玉三郎 京丹後特別舞踊公演」は、今回3年ぶり、5度目の公演を迎えます。玉三郎は、「京丹後のちりめんは私たちの仕事とは切っても切れない間柄にあります。そのことに興味深く惹かれ、この地で踊ることができ、お客様がいらしてくださるなら」という思いで開催を続けてきたと振り返ります。
今回上演されるのは、「お目見得 口上」、そして『老松』と『羽衣』。「(公演が行われた)5年の間に反物屋さんともいろいろお話できまして、僕の家紋が織り込んである呉服を染め、皆様にご覧いただく予定です」と、玉三郎は明かします。
『老松』を選んだ理由は、「お祝い的な意味があるから」だそう。また、京都府丹後文化会館は改装時期を迎えつつあり、「この公演も5年目になり、会館が改装になればしばらく伺えなくなるので、初めて開催したときに上演した『羽衣』を」もう一度上演するに至ったと言います。
一期一会の舞台を
「同じ演目であっても、舞台の大きさや、装置の在り方、演奏がそのときどのように劇場に響いていくかで、自然に変わっていく」と、玉三郎。「劇場ごとに一番いい上演方法を見出すのが私たちの仕事。京丹後の場合はなるべく(舞台美術を)簡素にして、自分たちの舞踊がしっかり見えるようにすることが一番大事」だと話します。
また、「同じ作品でも自分の心境によって変わって見える。役者側も、観る側も同じ。それが一期一会ということなのだと思います。お客様は劇場への道中も楽しんでいらっしゃると思うんです。道中が変わることによって、その劇場に入って、幕が開いたものが変わって見えてくるのでは」と、その土地で公演を楽しむ魅力についても語りました。
なお、本公演のチケットには、玉三郎の家紋であるのし菱と花かつみが入った、正絹の丹後ちりめんの生地が使われています。織り込まれた紋は日ごとに異なり、チケットWeb松竹でご購入のチケットも、当日会場でこちらの券にご交換いただけます。ご観劇の記念にぜひお引き換えください。
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京都府丹後文化会館「坂東玉三郎 京丹後特別舞踊公演」は、5月3日(火・祝)・4日(水・祝)の公演。チケット詳細はこちら。