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尾上右近「第八回 研の會」のお知らせ

尾上右近「第八回 研の會」のお知らせ

 

 2024年8月31日(土)・9月1日(日)に大阪・国立文楽劇場、9月4日(水)・5日(木)に東京・浅草公会堂で、尾上右近 自主公演 「第八回 研の會」が開かれます。

 平成27(2015)年より始まった「研の會」。8回目を迎える今回は、『摂州合邦辻』と『連獅子』を2都市で上演します。記者発表会の冒頭で右近は、「今の自分にしかできない自主公演をやらせていただきたい」と、熱意を込めて挨拶しました。

 

尾上右近「第八回 研の會」のお知らせ

 

玉手御前の美しい姿

 『摂州合邦辻』の玉手御前の役について、さまざまな解釈があるとしたうえで、「あらすじはやや複雑ですが、玉手御前は義理の息子に恋をするお役です。恋をして、恋を貫いた先には愛があった。その愛の花を咲かせて散っていくというところに玉手御前の美しい姿があると思います」と、思いを明かします。また、「仏教的な側面があることも、この演目ならではの不思議な魅力の一つ」と続けました。

 

 初役で玉手御前に挑むにあたり、「(尾上)菊五郎のおじさまがなさっている音羽屋型の玉手御前を自分なりに勉強し、最終的には(尾上)菊之助のお兄さんに見ていただきます」と、音羽屋の芸に真摯に向き合う決意を述べました。

 

尾上右近「第八回 研の會」のお知らせ

 

挑戦することの意義

 『連獅子』では親獅子の精を右近が、仔獅子の精を尾上眞秀が勤めます。「親獅子を勤めるのはまだ早いのかもしれませんが、自分のキャパシティを広げていくためにも、あえて挑戦することに自主公演の意義があると思います」と、意気込みます。仔獅子の精を勤める眞秀については、「同じ音羽屋でともに闘っている仲間であり大事な存在です。僕が仔獅子を勤めてきて経験したものや、エッセンスを今度は眞秀さんに伝えていきたい」と、強い眼差しで語りました。

 

 この日の記者発表会にゲストとして登場した眞秀は、『連獅子』について、「激しい部分とゆっくりとした部分があり、それが切り替わるところがすごくおもしろいと思います」と、その魅力にふれ、「今頑張って稽古をしているので、ぜひ観にきてください」と、呼びかけました。

 

テーマは一体感

 前回に引き続き、今回も日本を代表する現代美術家・横尾忠則氏による特別版公演ポスターが公開されました。右近は「(横尾氏に)また大きく背中を押していただいたと思いますし、絶対におもしろい公演にするという気持ちをさらに強くしていただきました」と、意欲を見せました。

 

 今回の公演のテーマは、「一体感」だと宣言する右近。「僕たちとお客様との一体感はもちろんのこと、ご観劇のお客様同士の一体感も生まれる公演を目指したいです。その劇場ならではの空気にみんなで染まって、幸せな時間を共有できるようにしたいと思っています」と、公演への抱負を熱い言葉で締めくくりました。

 

 

 

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尾上右近自主公演

「第八回 研の會」

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一、摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)

合邦庵室の場

玉手御前:尾上右近
俊徳丸:中村橋之助
浅香姫:中村鶴松
母おとく:尾上菊三呂
奴入平:市川青虎
合邦道心:市川猿弥

 

河竹黙阿弥 作

二、連獅子(れんじし)

狂言師右近後に親獅子の精:尾上右近
狂言師左近後に仔獅子の精:尾上眞秀
法華の僧蓮念:市川青虎(大阪公演)
       中村鶴松(東京公演)
浄土の僧遍念:市川猿弥(大阪公演)
       中村橋之助(東京公演)

 

■日程と会場

2024年8月31日(土)・9月1日(日)

昼の部 11:00開演/夜の部 16:00開演

国立文楽劇場(大阪府)

料金 特別席 23,000円 ※特典付き/1等席 13,000円

※いずれも税込 

 

2024年9月4日(水)・5日(木)

昼の部 11:00開演/夜の部 16:00開演

浅草公会堂(東京都)

料金 特別席 23,000円 ※特典付き/1等席:13,000円/2等席:9,000円/3等席:5,000円

字幕タブレットを貸出いたします(9月5日東京公演)

※いずれも税込 

 

2024年7月14日(日)10:00~販売

 

チケットぴあ(Pコード:大阪 526-204/東京 526-156)

ローソンチケット(Lコード:大阪 52794/東京 31855)

イープラス

楽天チケット

 

※7月3日(水)時点での情報。最新の情報は主催者サイトをご確認ください

 

お問い合わせ

尾上右近事務所 メール:こちらをクリック 電話 080-4862-5858(10:00~18:00)

2024/07/03