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THEATER MILANO-Za「歌舞伎町大歌舞伎」の開幕を前に
2026年5月3日(日・祝)、THEATER MILANO-Zaで開幕した「歌舞伎町大歌舞伎」。初日を前に、出演の市川中車、市川團子が、意気込みを語りました。
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新宿・歌舞伎町の地で令和6(2024)年に続き2度目の開催となる「歌舞伎町大歌舞伎」。今回の演目は、昭和56(1981)年に二世市川猿翁(当時三代目市川猿之助)が歌舞伎座で復活上演させた『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』です。今回は、豪華声優陣が演じる「こえかぶ」とのコラボレーションという新たな趣向を交えて上演されます。
澤瀉屋の芸の継承
中車は、二世猿翁がかつて一人で全役を勤めていたことに触れ、「父(二世猿翁)は、42歳から57歳まで、今回の『こえかぶ』の方々のお役も全て一人で勤めていました。私も実際に演じてみると想像以上に大変で、改めて尊敬の念を抱かずにはいられません」と神妙に語ります。自身も60歳での初挑戦となりますが、「父が57歳で引退した役を、60歳で初役でやっている。自分の命を懸けてやっていこうという一つの材料になっています」と、決意を述べました。
また、孫である團子も「祖父にとって大切な『獨道中五十三驛』という作品を今回上演させていただきます。子供の頃から純粋にかっこいいな、早替りがすごいなと思っていた作品ですので、今年大学を卒業して舞台に専念するなか、お客様にも厳しく見ていただけるチャンスに勤められることに身の引き締まる思いでおります。初心を忘れずに精一杯勤めます」と、その継承への思いを口にしました。
劇場と一体となる演出
THEATER MILANO-Zaの客席との距離の近さに触れ、中車は「以前出演したシアターコクーンに客席の雰囲気が似ており、20数年前のコクーンでやっているような感覚もありますが、しかし自分はこれだけ拵えが変わっている。時空間が歪んでいる感じがします」と、猫の怪の扮装をして、その独特の感覚を明かします。宙乗りについては「聞くところによると(THEATER MILANO-Zaは)歌舞伎座よりも宙乗りの高さがあるということで、衣裳を着て自分ではない者になって、もう無我夢中で終わっている感覚です」と、驚きを交えて語りました。
13役の早替りに挑む團子は、「本当に難しいですが、姿が変わること以上に、役の雰囲気が変わることが重要だと思っています。お客様との距離が近い劇場ですので、近くで見ていただけると、目線一つで変化がより伝わりやすいのでは」と分析。スタッフとの連携についても「コンマ何秒の世界です。ギリギリに見えないように次の役で出ることが大事」と、その作業の緻密さが伝わります。
日替りで登場する「こえかぶ」の声優陣の朗読について中車は、「毎日全く違うので本当に面白く、豪華な声優陣にこちらも負けないようにと身が引き締まる思いです。朗読に加え、イヤホンガイドのようなナビゲートをしていただく趣向です」と、みどころに触れます。團子も「楽屋のモニターから毎日聞いて、千差万別な演技に驚きながらも、学ばせていただいています」と、共演を楽しんでいる様子。「歌舞伎をご覧になったことがある方もない方も、全世代の方に楽しんでいただけるスペクタクルな作品です。ぜひミラノ座に足をお運びください」と、二人そろって笑顔で呼びかけました。
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5月3日(日・祝)に迎えた初日では、華やかな『獨道中五十三驛』が展開され、その情景を「こえかぶ」が鮮やかに描き出しました。初日の模様はこちらからご覧ください。
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THEATER MILANO-Za「歌舞伎町大歌舞伎」は、26日(火)までの公演。チケットの詳細は、公演情報でご確認ください。
※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です
