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仁左衛門が読売演劇大賞芸術栄誉賞、尾上右近が杉村春子賞を受賞

仁左衛門が読売演劇大賞芸術栄誉賞、尾上右近が杉村春子賞を受賞

  「第33回読売演劇大賞」受賞者 左より、長田佳代子(最優秀スタッフ賞)、堀内真人KAAT神奈川芸術劇場支配人、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(最優秀作品賞)、亀田佳明(最優秀男優賞)、望海風斗(最優秀女優賞)、片岡仁左衛門(芸術栄誉賞)、尾上右近(杉村春子賞)、大倉孝二(選考委員特別賞)、稲葉賀恵(最優秀演出家賞)写真提供:読売新聞社

 

 2026年2月27日(金)、東京で「第33回読売演劇大賞贈賞式」が行われ、「芸術栄誉賞」を受賞した片岡仁左衛門と、「杉村春子賞」を受賞した尾上右近が出席しました。

 前年1年間に国内で上演された演劇を対象に、その成果を顕彰する「読売演劇大賞」。作品賞など5部門の「最優秀賞」と、一つの「大賞」のほか、「杉村春子賞」、「選考委員特別賞」、長年の功績や優れた企画を顕彰する「芸術栄誉賞」が選出されます。

  

片岡仁左衛門

写真提供:読売新聞社

 令和7(2025)年に歌舞伎座で、通し狂言として上演された歌舞伎三大名作『仮名手本忠臣蔵』『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』での演技、また長年にわたる歌舞伎界への貢献を顕彰し、仁左衛門に「芸術栄誉賞」が贈られました。過去に第17回では選考委員特別賞を受賞し、第23回読売演劇大賞では大賞・最優秀男優賞を受賞しています。

 

 仁左衛門は、「決して貢献なんて大それたことはしていません。気持ちよく舞台を勤められるよう私を舞台に送り出してくれる私の弟子はじめ関係者や多くの方々の力があって、この現在があると思っています」と厚い感謝を述べました。また、「支えてくれる温かい家庭があり幸せです」と語った仁左衛門は、贈賞式当日が60回目の結婚記念日。「ダイヤモンドにも勝る贈り物が家内にできたと思っています。10年前の金婚式のときには大賞をいただき、二度あることは三度ある。プラチナ婚のときにもいただけるように頑張りたいと思いますので、どうか皆さんご声援ください」との言葉に会場は万雷の拍手で包まれました。

尾上右近

写真提供:読売新聞社

 杉村春子賞は年間で活躍した新人を対象にした賞。右近は歌舞伎座で『春興鏡獅子』の小姓弥生後に獅子の精、自主公演「研の會」で演じた『盲目の弟』角蔵、そして『義経千本桜』佐藤忠信実は源九郎狐を勤めた演技が評価され「杉村春子賞」が贈られました。

 

 それぞれの受賞の対象になった作品について右近は、「『鏡獅子』は、3歳のときから憧れてきて、私の生きる意味と言っても過言ではない。挑戦と実験と研鑽の場である自主公演で、川崎哲男先生の補綴・演出、中村種之助さんの共演で上演が叶いました『盲目の弟』。そして、師匠・七代目尾上菊五郎から教わり大切に勤めた『義経千本桜』の佐藤忠信。それぞれに思いがある作品を評価していただき、本当にうれしい」と感慨をこめました。「先輩、後輩、同輩、スタッフ、そして劇場に来てくださるお客様にも深くお礼を申し上げたい」と右近は、あふれる喜びをにじませつつ、スピーチの締めくくりには、「歌舞伎、観に来てください!」と場内を沸かせる熱いアピールで挨拶を締めくくりました。

2026/03/09