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大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」初日の賑わい

大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」初日の賑わい

 劇場前には記念撮影用に、『操り三番叟』の切り抜きパネルが

 2024年1月22日(月)、大阪松竹座で「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」が初日を迎えました。

 歌舞伎の魅力を海外のお客様にもわかりやすくご紹介する歌舞伎公演「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」。大阪観光の中心地・道頓堀に位置する大阪松竹座で、午後6時から開演する特別な公演です。公演初日には、日本のお客様はもちろん、海外からのお客様の姿も多く見られました。

 

 まずは『歌舞伎のみかた』で、解説役の片岡千壽が英語での自己紹介とともに登場すると、歌舞伎の歴史や特徴的な舞台機構を紹介します。舞台上に登壇した英語通訳者がその場で解説を通訳し、海外のお客様が同時進行でお楽しみいただけるのも、「Night KABUKI」ならではの特徴です。続いて、片岡當史弥が遊女の拵えの過程を映像を交えながら説明。千壽と片岡愛治郎がツケの役割を野球のシーンに例えて実践すると、ユーモアあふれる動きに客席からも笑いが起こります。さらに、お客様4名に舞台に上がっていただき、実際に刀を持って立廻りを体験していただくお客様体験企画では、場内も最高潮の盛り上がりを見せました。写真撮影タイムもあり、会場が一体となって熱気あふれる舞台となりました。

 

 続く『操り三番叟』は、三番叟物と呼ばれるご祝儀舞踊の一つで、糸でつながれた人形が三番叟を踊るという趣向のひと幕。三番叟役の片岡千次郎が糸で操られながら、軽快で賑やかな踊りを見せます。途中、三番叟の糸がもつれてくるくると回り、しまいに糸が切れて倒れ込む場面では、さながら人形のような動きで客席を和ませます。後見役の片岡愛三朗との息の合った動きにも注目です。言語の壁を超えて、外国の方にも、歌舞伎初心者の方にもお楽しみいただける趣向に富んだ華やかな舞踊に、客席からは何度も熱い拍手が送られました。

 現在、『歌舞伎のみかた』、『操り三番叟』について出演者のコメント動画が公開されています。こちらからご覧いただけますので、観劇の前後に合わせてお楽しみください。大阪松竹座「Night KABUKI in Osaka Dotonbori」は、28日(日)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2024/01/23