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木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』出演者が語る意気込み
2023年3月4日(土)からIHIステージアラウンド東京(豊洲)で上演される、木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』に出演する尾上菊之助、中村獅童、尾上松也、坂東彦三郎、中村梅枝、中村米吉、中村橋之助、上村吉太朗が公演について語りました。
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平成13(2001)年に、大人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として発売された「ファイナルファンタジーX」は、大いなる脅威“シン”に立ち向かう少年と少女の切ない物語が感情豊かに描かれ、世界累計出荷・DL販売本数が2080万本以上となる屈指の人気作となりました。この名作ゲームが、木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』として歌舞伎化されることが発表され、話題を集めています。このたび、物語の冒険をともにするパーティーの面々が意気込みを語りました。
コロナ禍で募った思い
本公演で企画・演出も勤める、主人公ティーダ役の菊之助は、「名作ゲーム“ファイナルファンタジーX”には、共通の敵に向き合うことで、登場人物それぞれが成長し、互いを思いあって前向きに生きようとする、まるでコロナ禍の今の社会につながる物語があると感じました。この作品を歌舞伎化することによって、先の見えない社会にメッセージを届けたいと、2020年3月には制作を開始しました」と、3年の思いを込めて実現する公演について、強いまなざしで語ります。
アーロン役の獅童は、「最初に話を聞いたときは驚きました。ステイホーム期間中でいろいろと考えているときでしたので、菊之助さんの熱い気持ちに賛同し、その思いに応えられるように一所懸命に勤めたいと思います」と、10年ぶりの菊之助との共演に喜びの笑みがこぼれます。
シーモア役の松也は、「コロナ禍においても、常に前に進もうとする菊之助のお兄さんの姿勢にとても感動しました。“ファイナルファンタジーX”についてはいろいろと追求している最中ですが、先日衣裳をつけて、実際に舞台になったときにどうなるのか、すごく楽しみになりました」と、意気込みます。
キマリ役を勤める彦三郎は、「私だけ少し色の違う役柄を演じなくてはいけないので、不安もありますが、素晴らしい出演者がそろっていますので、皆さんの情熱に負けずに頑張ります。一番気になるキマリの衣裳は、歌舞伎の要素を入れつつ、共演者もその再現度の高さに喜んでいて、第一歩として大成功だと思っていますので、楽しみにしてください」と話します。
ルールー役の梅枝は、「世界中で愛される大きなコンテンツでこのようなお役をいただき、大変光栄でありながら、少し怖い思いもあります。原作に敬意をもって演じさせていただきたいと思います。大人の色気のある女性の雰囲気をそのままに、和服に仕立ててもらった衣裳にも満足しています」と、順調な準備の様子を語ります。
ユウナ役の米吉は、「ゲームをしながらも、このようなすごいヒロイン役をやらせていただくのだから、心をして勤めなければいけないと思っています。菊之助のお兄さんと私のお役は、どこか淡い恋心を抱きながら旅を続けていきます。これまでお兄さんと恋仲というのはあまりなかったので、今回はそこも楽しみな部分です」と、意欲は十分。
ワッカ役を勤める橋之助は、「初めて“ファイナルファンタジーX”をプレイしました。原作のファンの方がたくさんいらっしゃるので不安もありましたが、衣裳も歌舞伎らしく、また菊之助さんの励ましもあって、楽しみな気持ちが大きくなっています。ワッカらしく、楽しくのびのびと、自分自身も舞台を楽しんで、一所懸命に頑張ります」と、笑顔で話します。
リュック役の吉太朗は、「この作品は平成13年に発売されたと知りました。私が生まれた年でもあるので、何かご縁を感じております。重要なキャラクターだと思いますので、大切に勤めたいです。衣裳も考えていただいて、金髪の鬘をかける予定なので、いつもとは違うお役を楽しみたいと思います」と、期待を膨らませます。
ゲームの世界を歌舞伎化する
ゲーム「ファイナルファンタジーX」のプロデューサーで、今回監修をつとめる北瀬佳範は、「菊之助さんからこのお話を聞いたときは驚きましたが、その熱意に大変感動したのを覚えています。大衆娯楽としては最後発のビデオゲームと、日本の伝統芸能とのコラボがどのような感動を生み出すのか。また、CGの世界から、ここにいらっしゃる演者の方が、それぞれのキャラクターをどう噛み砕いて表現するのか、私たちが20年前につくった作品では、想像できなかったような理解の表現をしてくれるのではないかと、今から楽しみでなりません」と、期待を寄せます。
ゲームの名場面「ティーダとユウナの物語」「白熱のブリッツボール」「異界送り」「ラストバトル」の世界観を、どう歌舞伎に落とし込んでいくか奮闘中だという菊之助は、「IHIステージアラウンド東京(豊洲)には、8メートルの巨大スクリーンがありますので、映像なども使いつつ、日本舞踊や歌舞伎の立廻りなどを駆使しながら、それぞれ表現していきたいと思います」と、その構想を明かします。
また、前編・後編合わせて一日がかりになる通し狂言については、「登場人物それぞれの葛藤を皆がいかに乗り越えていくのかに注目して、キャラクターとともに長い旅をしていただければ」と話しながら、「座席もクッション性の高いものを用意していただいたり、前編・後編の間は近隣ホテルでお休みいただけるプランなどもございます。ほかにも、皆様に楽しい時間を過ごしていただけるような構想を準備していますので、アミューズメントパークに行くような感覚でいらしてください」と、菊之助が語って締めくくりました。
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木下グループpresents
『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』
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ティーダ:尾上菊之助
アーロン:中村獅童
シーモア:尾上松也
ルールー:中村梅枝
ルッツ/23代目オオアカ屋:中村萬太郎
ユウナ:中村米吉
ワッカ:中村橋之助
リュック:上村吉太朗
ユウナレスカ:中村芝のぶ
キマリ:坂東彦三郎
ブラスカ:中村錦之助
ジェクト:坂東彌十郎
シド:中村歌六
※中村歌六、中村錦之助は後編のみの出演
■日時
2023年3月4日(土)~4月12日(水)
※休演日 3月8日(水)、15日(水)、22日(水)、29日(水)、4月5日(水)
前編 12:00開演(11:30開場)
後編 17:30開演(17:00開場)
■場所
IHIステージアラウンド東京(豊洲)
東京都江東区豊洲6-4-25
■チケット
前編・後編通し(全席指定・税込)
SS席:32,000円 ※特典付き
S席:28,000円 ※特典付き
A席:24,000円
B席:19,800円
前編/後編(全席指定・税込)
SS席:18,000円
S席:16,000円
A席:14,000円
B席:11,000円
販売中
チケット詳細はこちら
※チケットWeb松竹、チケットホン松竹でのチケット取り扱いは以下の通りです
前編・後編通し:販売中~1月24日(火)17:00まで
前編/後編:1月25日(水)12:00~販売開始
(前編のみ、後編のみをお楽しみいただけるチケットです)
※2022年12月23日(金)時点での情報。最新の情報は公式サイトをご確認ください
■お問い合わせ
ステージアラウンド専用ダイヤル 0570-084-617(11:00〜16:30)
木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』公式サイト
※期間限定・国内配信が決定しました。詳細はこちらをご確認ください