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御園座「御園座錦秋花形歌舞伎」初日の賑わい

▲ 秋晴れのなか初日が開幕
2024年10月10日(木)、御園座で「御園座錦秋花形歌舞伎」が初日の幕を開けました。
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幕開けを飾るのは、『歌舞伎のみかた』です。彦三郎が案内人となり、種之助の舞台番種吉とともに、映像を駆使したバックステージへとお客様を誘います。お客様に舞台上で実演いただくコーナーでは、皆でそろって見得を披露する場面もあり、大きな盛り上がりを見せました。続いては、長唄の舞踊『正札附根元草摺』。歌昇勤める曽我五郎が、父の仇討ちのため、鎧を手に工藤左衛門祐経の館に向かおうとすると、新悟勤める小林朝比奈の妹舞鶴が、勇ましく鎧の草摺を掴んで止めに入ります。最後は互角の力で鎧を引き合う姿できまって幕となりました。
締めくくりは、狂言を題材にした、松羽目物の『太刀盗人』です。すっぱの九郎兵衛(彦三郎)は、田舎者万兵衛(種之助)が持つ太刀を盗み取り、万兵衛と争いになります。仲裁に入った目代(蝶十郎)から刀の由緒やいわれを聞かれた九郎兵衛が、万兵衛が語る様子を真似して、間をずらした連舞をしながら答える様子はおかしみにあふれ、御園座の場内が笑いと拍手に包まれました。
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御園座「御園座錦秋花形歌舞伎」は20日(日)までの公演。チケットはチケットWeb松竹、御園座ほかで販売中です。
2024/10/11