四世尾上菊次郎
東京築地の生まれ。父は二世坂東彦十郎。明治四十三年四月、帝国劇場で坂東子鶴を名乗り、『紙治』の勘太郎で初舞台を踏む。大正八年六月、帝劇で四世坂東竹三郎を襲名する。この頃、六世尾上菊五郎一座に入り、その薫陶を受ける。
『真景累ヶ淵』のお久に抜擢され、美しさの中に一抹の淋しさのある女方として注目される。昭和十年十月、東京・歌舞伎座の『三人形』で、四世菊次郎を襲名、名人菊五郎に認められ、その相手役として『寺子屋』の戸浪、『忠臣蔵 六段目』のお軽などの大役を勤めるようになる。
東京築地の生まれ。父は二世坂東彦十郎。明治四十三年四月、帝国劇場で坂東子鶴を名乗り、『紙治』の勘太郎で初舞台を踏む。大正八年六月、帝劇で四世坂東竹三郎を襲名する。この頃、六世尾上菊五郎一座に入り、その薫陶を受ける。
『真景累ヶ淵』のお久に抜擢され、美しさの中に一抹の淋しさのある女方として注目される。昭和十年十月、東京・歌舞伎座の『三人形』で、四世菊次郎を襲名、名人菊五郎に認められ、その相手役として『寺子屋』の戸浪、『忠臣蔵 六段目』のお軽などの大役を勤めるようになる。