歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



題字・紫舟、インタビュー・文・富樫佳織、写真・TONY、構成・佐藤奈緒、撮影協力・鳴神

 歌舞伎を観る楽しみは人それぞれですが、例えば豪華絢爛な衣裳。ストーリーが分からなくても眺めるだけで心奪われるものです。金糸銀糸が深紅に映える赤姫の大振袖、一面の雪景色の中に立つ白無垢の鷺娘、炎や蜘蛛といったパンクなモチーフを纏う登場人物…。こうして文字にするだけでワクワクしてしまう歌舞伎のファッション、歌舞伎自体をスタイリングのプロが見たらどんな感想を抱くのだろうか。というわけで。

 今回の感客は、スタイリストとしてご活躍されている高橋靖子さんです。

 1960年代、大手の広告会社勤務の後に独立し、CMや広告をはじめファッションの第一線で活躍し続ける日本のスタイリストの第一人者です。時代の象徴となったデザイナーやフォトグラファー、ロックスターとのお仕事も多く、山本寛斎さん、デビット・ボウィや忌野清志郎さんらと常に最先端を走り続けてきたヤッコさん。ヤッコさんと観るならこれしかないと考えていた演目がやってきました。

1.古典って、新しい!
2.歌舞伎のファッションが持つエネルギー
3.白浪五人男に流れる、ロックのエッセンス!
4.歌舞伎はアバンギャルドを内包して生き続ける

富樫佳織の感客道

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