歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



題字・紫舟、インタビュー・文・富樫佳織、写真・TONY、構成・佐藤奈緒

 400年前の日本人が創り上げた芝居を、現代を生きる人間が観る。古典という固定観念をあえて外して舞台を観た時、感じるものとは何なのか?各界でご活躍されている方々と、心のままに面白さを探ります。名付けて「感客道」です。

 今回の感客は美術作家の川俣正さんです。

 東京藝術大学美術研究科に在学中から数々の個展・グループ展を行ない、ベニス・ビエンナーレ、シドニー・ビエンナーレなど数多くの国際展に参加。世界各地で広場や道路、橋桁の下といった「公共の場」に遊歩道や巨大空間を制作するのが川俣さんの作品です。大きな作品を作る過程、景観の変容や作業を通して生み出される問題意識、感覚全てが作品なのです。現在ヨーロッパに滞在しながらコンスタントに活動を続け、海外で最も作品と名前を知られている日本人美術作家。美術とはこういうもの、という「型にはまらない」アーティストは意外にも歌舞伎の「型」に面白さを見いだしました。

1.「型」を受け入れ生まれる心地よさ
2.説明がないからこそ、感じること
3.脱力系、の心地よさ
4.歌舞伎は通路である
5.日常の中に、非日常がある意味

富樫佳織の感客道

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