歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



題字・紫舟、インタビュー・文・富樫佳織、写真・TONY、構成・佐藤奈緒、撮影協力・銀座吉水

 二十一世紀に生きる私たちが、400年前に生まれた芝居を見る時、心揺さぶられるのは一体なぜなのだろうか。私たちが古典の中に新しさを見いだすその感覚を、先入観なし、感じるままに各界でご活躍する方々と探る「感客道」。

 今回は、アートディレクター・副田高行さんと芝居を拝見しました。車のかたちをした緑の葉っぱのトヨタ エコプロジェクトや、吉永小百合さんが出演するハイビジョンテレビのコマーシャルなど、言われたらすぐに浮かぶ印象的な広告を生み出し続けている、日本を代表するクリエイターです。

 今年11月24日に実施される「松竹歌舞伎検定」のロゴマークも副田さんのデザイン。強く、まっすぐな表現で、常に時代の先端を走り続けるアートディレクターの美意識に、歌舞伎はどのように響くのでしょうか。

1.どこかで知っている、あの感覚
2.衝撃を受けた表現が、歌舞伎に全部あったという衝撃
3.間をデザインする、日本人の美意識
4.意図を感じさせないという、意図
5.日本語に、意味と感覚を込めるデザイン

富樫佳織の感客道

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