絵看板

えかんばん

 歌舞伎座の正面玄関左右にはおなじみの絵看板が掲げられ、建物の外観と共に江戸の芝居小屋を思わせる古風で華やかな雰囲気が醸し出されています。それぞれの絵は昼夜の演目ごとに主な登場人物が配され、ストーリーの一端も垣間見せてくれます。

 いずれも大判の肉筆画で、写楽や国貞などでおなじみの錦絵(多色刷り版画)とは手法も構図も違います。錦絵が大首絵や役者の特徴を生かした似顔で人気を博したのに対し、絵看板は芝居と役者の全体像を伝え、顔の表情もほぼ統一された優しいうりざね顔に描かれています。

 芝居小屋の絵看板は鳥居派の元祖・鳥居清元の元禄年間から始まり、その歴史は300年以上におよびますが、現在歌舞伎座の絵看板を描いているのは鳥居派初の女性絵師である鳥居清光(きよみつ)さんです。

 一方、南座など関西の劇場を中心に穂束(ほつか)とよ國さんが活躍しています。(K)

解説

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