勘三郎NY公演 英語で歌舞伎

中村勘三郎が3日、訪米歌舞伎2007として、「平成中村座ニューヨーク公演」「歌舞伎ワシントン公演」の製作発表を行いました。
ニューヨークでは『連獅子』(16日のみ)と『法界坊』(17~22日)の上演、ワシントン(26日のみ)では『勧進帳』と『身替座禅』が上演されます。
リンカーンセンターフェスティバル2007のパンフレットでも、トップ記事の扱いで紹介されている話題の「平成中村座」。英語のセリフにも挑戦する勘三郎が公演への意気込みを語りました。
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中村勘三郎―――
日本代表のように扱ってくれているので、逆に怖いですね。
前回の公演は、おかげさまで評判が良かったのですが、前の事は忘れ、今度は今度で大勝負をかけたいと思っています。
『法界坊』は、ドラマ的にはそれほど大それた展開のない作品なので、それをどういう風に見ていただくか、考えながらワクワクしているところです。
串田監督をはじめとするスタッフ全員、同じ方向を向いて同じ船にのって突き進む、そのチームワークには自信があります。向こうの方がどのように受け入れてくださるか、本当にやってみないと分かりませが、一か八かでやってきます。
英語での上演について―――
『法界坊』を英語でやろうと思った理由は、法界坊って友達がいないからなんです。レイプや殺人を犯すとんでもない悪、だけどちょっと憎めない人物。それで、とにかく独り言が多い。舞台の上でシェークスピアの劇みたいにブツブツ喋っている。
この膨大な独り言、これだけは英語でやってみたらどうかな…とおもったのが最初。それで串田監督に相談したら、こうなって…だから、セリフの1/3は英語。今では、なんで自分の首を絞めたのかなって。しかもニューヨークでしょ!言っちゃったらやんなきゃしょうがないもんね。
2月から英語を教わっていて、ニューヨークでは俳優のポール・レイザーさんにもマンツーマンで教えてもらっています。
最初、日本語が全く判らない彼に、英語でセリフを言ってみたら、大笑いして「君が言いたいことは全部わかった」って。それでちょっと自信がついたんです。
そうして、例えば、日本で習った学校の先生の言い方をすると、「そういう言い方もするけど、それじゃつまらないから、例えばこうだよ…」って細かく教えてくれる。
彼の英語の表現は、日本のお客様には判りずらいところもあるだろうけど、現地のニューヨーカーには大爆笑だと思う。僕らの分からない、そういった表現をどんどん教えてくれます。
今回の意気込について―――
今度は、また試されるって事。外国の方にも、歌舞伎もいろんな歌舞伎があるってことを見ていただきたいから、次もまた行きたいと思っています。この前のパリ・オペラ座の『勧進帳』、あれも歌舞伎だけど、これも歌舞伎だよって。ニューヨーカーには分かってもらえると思う。
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