「ル テアトル銀座 三月花形歌舞伎」初日開幕

 3月3日(日)、「ル テアトル銀座 三月花形歌舞伎」の初日が幕を開け、市川海老蔵が父、團十郎さんを偲ぶ『口上』に登場しました。

 当初、出演者が並ぶ口上も考えられていたのが、團十郎さんの急逝で、「父との思い出をお客様と分かち合いたい」と、海老蔵が一人で登場することとなった『口上』。この公演が、團十郎さんが4月の歌舞伎座新開場の舞台に立つためにと、やむなく休演した『オセロー』の代わりに行われることになった経緯などを話したのち、年末に亡くなられた勘三郎さんの話になりました。

 「公私ともにお世話になりました中村勘三郎のおにいさまへの追悼の思いを込めまして」、『夏祭浪花鑑』『高坏』を上演演目として選んだことから始まり、勘三郎さんとの共演舞台の懐かしい思い出、團十郎家でのエピソードなどが語られました。

 團十郎さんについては、子ども時代の思い出や、故人のまじめで温かい人柄が偲ばれる話を語りました。そして、「偉大な父、偉大なる先輩の勘三郎のおにいさまに教えていただいたことを受継ぎ、さらには、魂、思いを受継ぎ、少しでも近づけるよう精進してまいります」との決意を述べました。

 「ル テアトル銀座 三月花形歌舞伎」は24日(日)まで上演、チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹で、好評販売中です。

2013/03/04