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歌舞伎座「六月大歌舞伎」、歌舞伎美人スタッフレポート

 6月の歌舞伎座は片岡仁左衛門の舞台復帰、三代目尾上左近の初舞台など、うれしい話題が豊富です。そんな歌舞伎座の昼夜の様子を、歌舞伎美人スタッフがご紹介します。

 昼の部は、美貌をうたわれた名古屋山三とお国とともに一座が踊りを披露する、『春霞歌舞伎草紙』で華やかに幕を開けます。続く『実盛物語』は、実盛(菊五郎)が義太夫に乗せて小万の片腕を切り落としたくだりを物語る場面の重厚な語り口と軽やかな身振り手振りに、思わず引き込まれ、『大石最後の一日』では、討入り後、内蔵助(幸四郎)が、宝となる言葉をと乞われて言う「人はただ初一念を忘るるな」のせりふが心に響きます。

 そして、昼の部の切は「待ってました!」の『お祭り』です。仁左衛門が昨年10月以来の舞台復帰となる公演で、浅葱幕が落ちて舞台の中央に立つ祭り姿の鳶頭、松吉に場内は割れんばかりの拍手。絡んでくる若い者を軽くあしらい、頭を下げると、客席は温かい拍手で舞台復帰を祝いました。

 夜の部の幕開きは、歌舞伎でも屈指の大立廻りのある『蘭平物狂』。蘭平が引抜きや花道の大梯子で殺陣を見せ、30人近い花四天を相手に舞台狭しと暴れ回り、御家再興がかなったところで今回は、劇中での口上が披露されています。

 口上では、「尾上左近でございます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます」と立派にご挨拶をした左近。左近の可愛らしさに場内が大きく沸き、客席が一体となって初舞台の左近を見守る雰囲気が感じられ、次の舞台が早くも楽しみになりました。

 続く『素襖落』では、太郎冠者(幸四郎)が見事な飲みっぷりで大杯をあけた後、那須与一の屋島の合戦の物語が見どころ。最後の『名月八幡祭』では、祭りの喧騒が去った舞台に惨劇の幕開きを告げる雨が印象に残ります。新助(吉右衛門)の凶行に怯える美代吉の叫び声をも消し去るほど、舞台いっぱいに本水の雨が降った後、すべてが終わり、何事もなかったかのように十五夜の月がのぼります。

『名月八幡祭』
三代目尾上左近初舞台

三代目尾上左近初舞台の祝幕の箱と お祝いの配り物の扇子の原画は2階に展示


 

 仁左衛門、7カ月ぶりの復帰と三代目尾上左近の初舞台をご覧いただける「六月大歌舞伎」。どうぞお見逃しなく!

2014年06月11日

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