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猿之助が語る「市川猿之助奮闘連続公演」

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 10月新橋演舞場、11月明治座で行われる「市川猿之助奮闘連続公演」について、猿之助が上演に向けての思いを語りました。

猿之助が語る「市川猿之助奮闘連続公演」初演に戻して上演する
 新橋演舞場「十月花形歌舞伎」昼の部で猿之助は『金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)』に出演、こちらは平成22(2010)年2月博多座以来の再演になります。四世鶴屋南北の長く複雑な話を「本来なら将門の物語が入るのですが、忠文清姫の物語を抽出したやり方で上演します。伯父が手がけたものの中でも、不動の地位を築くくらいの人気狂言です」。

 夜の部上演の『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』は、近年の上演では15役早替りが多かったのですが、今回は18役に挑戦します。「私のモットーは“初演に戻してやる”」と宣言、新たな取組みになることを明かしました。

 「伯父の猿翁が“猿之助通し狂言三強”と言う『伊達の十役』『加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)』そして『獨道中』のうち、『伊達の十役』は成田屋さん(海老蔵)、高麗屋さん(染五郎)が上演、私も『岩藤』を手掛けており、初演の形でやっていなかったのが、この『獨道中』。再演するたび同じ話かと思うほど変わっていましたが、今回はその初演の形に戻します。南北が目指した、“五十三驛”を53場で、そのままやりますので、ご期待ください」

猿之助が語る「市川猿之助奮闘連続公演」不可能に挑戦
 「明治座 十一月花形歌舞伎」の昼の部では昨年の「坂東竹三郎の会」(8月国立文楽劇場)で、竹三郎自身が敵役に回ってまで猿之助に演じて欲しいと希望した、『夏姿女團七』の團七縞のお梶を再び演じます。「上演の珍しい作品です。先の(四世中村)富十郎さん以来、あまりやられていないので、受継いでいらっしゃる方がいません」。昨年は2日間限りの上演でしたが、今回は、物語の舞台となっている浜町界隈に建つ明治座で、願ったりかなったりの再演となりました。

 奮闘連続公演の切は『四天王楓江戸粧(してんのうもみじのえどぐま)』です。「(平成8年10月)国立劇場で伯父が昼夜で通したきりで、再演は絶対不可能と言われていました。不可能と言われたらやりたいので」と言葉に力を込め、不可能を可能にするヒントは、同じく将門の話である『猿島郡』にあったと言います。

 「『四天王楓江戸粧』は土蜘蛛の精のところと、将門が山から出てくるところに話が分けられるのですが、今回は土蜘蛛に焦点を当てて物語を抽出、再構成しました。そして、私は女方出身ですから、伯父がやっていない小女郎狐の精もやらせていただきます。猿之助という名前を得たことで、作品に手を入れることができます。三代目の精神が四代目の肉体を使うとどういうふうになるか。四代目の色が出てくると思います」

三代目の精神を受継いで
 猿翁が三代目猿之助として、これらの通し上演をしていた頃から時が経ち、「時間軸が違ってきていますから、常に洗い直すことが必要です。三代目猿之助が何をしようとしたのか、現代を軸にして考えなければいけません。そのために初心に立ち返り、初演に戻させていただきます」と、力強く語った猿之助。長年、三代目を支えてきたスタッフに新しいスタッフも加わり、新たな幕開きを迎えます。

 10月3日(金)~27日(月)新橋演舞場 「十月花形歌舞伎」は8月30日(土)より、11月1日(土)~25日(火)「明治座 十一月花形歌舞伎」は9月7日(日)より、チケットWeb松竹チケットホン松竹ほかにてチケット販売開始。また、8月24日(日)~29日(金)限定、チケットホン松竹セット販売専用ダイヤル(03-6745-0111)にて、両公演のセット販売も行われます。特典としてプレゼントされる特製チケットホルダーは、なんと“四代目市川猿之助のサイン入り”。ぜひこの機会にお求めください。

猿之助が語る「市川猿之助奮闘連続公演」


2014年08月20日

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