猿之助が登場「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」日本発売記念イベント

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松沼礼株式会社ユニクログローバルマーケティングリーダー、市川猿之助、NIGOユニクロUTクリエイティブディレクター

 3月26日(木)、東京 ユニクロ銀座店で、「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」日本発売記念イベントが開かれ、プロジェクトアンバサダーの市川猿之助が登場しました。

猿之助が登場「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」日本発売記念イベント

 「本物にこだわり、歌舞伎衣裳や紋、文様、そして色を忠実に商品として展開しています。日本が誇るポップカルチャーを服を通してグローバルに発信していくため、なくてはならないアンバサダーとして、市川猿之助さんにお願いしました」と、ユニクロ社の松沼礼氏に紹介されて登場した猿之助。「これぞ本物の歌舞伎というものを世界にご提供できればと、世界の方々を基準に置いて柄を選びました」。

 UTクリエイティブディレクターのNIGO氏も登壇し、「間違ったものをつくりたくなかった。本物をつくりたかった」とこだわりを見せ、「歌舞伎にはわからないルールもあるので、猿之助さんにサポートしてもらい、デザイン画を繰り返し描きました」と、製作の様子を話しました。猿之助も、「とてもよくできています。特に隈取は、日本とは認識が違って珍しいものとしてとらえられるので、世界に向けて2種類入れました。パリでも売れ行きがよかったです」と、満足気な表情を見せました。

 「日本古来のデザインにはいろいろな意味があります。たとえば紋の猿にしても、“えん”と読ませて“ご縁”があるように、“さる”と読めば災いが“去る”、といった具合。ですから、パワーアイテムとして着ていただければ」と、商品をアピールした猿之助は、「このシリーズは大好きです。とてもいい。歌舞伎を知らない人に着てもらって、ここから歌舞伎に入ってほしいですね」と、さっそくアンバサダーの任を果たしていました。

 開店時間となり、先着100名のお客様には、猿之助の押隈をあしらったオリジナル手ぬぐいがプレゼントされました。ユニクロ銀座店では12階に「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」特別フロアを設け、歌舞伎衣裳の展示も行っています(4月5日まで)。また、GINZA KABUKIZA地下2階木挽町広場にも期間限定(4月25日まで〈予定〉)で、ポップアップストアが出店しています。

「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」

▲ パリ・マレ店の「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」商品ディスプレイ

「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」

▲ 柳井正 株式会社ユニクロ会長兼社長、市川猿之助、迫本淳一 松竹株式会社社長



「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」

▲ ユニクロのマレ店で『お祭り』を披露した猿之助

 20日(金)には世界に先駆け、パリでの販売が始まりましたが、オープニング前夜にマレ店で開かれたイベントにも猿之助が登場。一夜限りの劇場と化した店内の特設舞台で、プロジェクト御目見得の「口上」とともに、Tシャツの一つにもなった首抜き浴衣の衣裳で『お祭り』の一幕を披露しました。猿之助は、「とても喜んでくださった。真剣に観て、評価していただけました」と、パリの文化の発信地、アートや音楽の息づくマレでの好評ぶりを報告しました。

 イベントに出席した迫本淳一松竹株式会社社長は、「松竹は常に伝統と革新、芸術性と大衆性の両面を追及して日々精進しております。プロジェクトを通して歌舞伎をフランスから世界に発信していければ、こんなにうれしいことはありません」とご挨拶。

 また、柳井正株式会社ユニクロ会長兼社長はトークコーナーで、「歌舞伎は世界に通用する伝統芸能であり、現代にも通用します。日本は世界に出ていかなければいけない。それには何がいいかと考えたとき、歌舞伎なのではないかと思いました」と、プロジェクト誕生の発端について語りました。

 パリではずっと隈取Tシャツを着ていたと言う猿之助は、発売日には店舗へ出向き、「オペラ店の様子を確かめてきましたが、好評のようでうれしかった。新しいもの、モダンで斬新なものとして見てもらえたようです」と、率直に喜びを表しました。そして、最後に「日本のよさが伝わり、歌舞伎を広げる一端になればいい。多くの方々に愛していただきたいと思っています」とメッセージを発信しました。

「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」

パリ店イベント写真提供:株式会社ユニクロ、宮本敏明氏

「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」スペシャルサイト

2015/03/26