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菊之助、亀三郎、松也、梅枝「松竹大歌舞伎」秋季公演への意気込み

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 11月1日(日)から始まる、「松竹大歌舞伎」秋季公演に出演する尾上菊之助、坂東亀三郎、尾上松也、中村梅枝が、公演に向けての意気込みを語りました。

大事な財産を受継ぐ『魚屋宗五郎』
 北海道から九州まで全国19カ所で上演する今年の「松竹大歌舞伎」秋季公演。「音羽屋にとって大事な財産」と菊之助が言う『魚屋宗五郎』では、菊之助をはじめ出演の若手がそろって初役に挑戦します。

菊之助、亀三郎、松也、梅枝「松竹大歌舞伎」秋季公演への意気込み


 菊之助は、「父(菊五郎)から宗五郎を継承するということで、身の引き締まる思い」であると同時に、「誰もがよくご覧になっている有名な演目。皆様のご期待に添えるように宗五郎を演じるのが私の目標」と決意のほどを表しました。

 「体から世話物にならないといけない、といわれますが、江戸の匂いを体から発する、それは1回や2回で到達できるところではありません。今回は團蔵のお兄さん以外、全員が初めての役。お兄さんがきっと一公演ごとにお言葉をかけてくださると思うので、少しでも体から江戸の匂いのする宗五郎をつくっていきたいです」と、意気込みを語りました。

菊之助、亀三郎、松也、梅枝「松竹大歌舞伎」秋季公演への意気込み

宗五郎がどれくらい酔えるか
 父の持ち役を継承するのは、浦戸十左衛門役の亀三郎も同じです。「父や左團次のお兄さん、先の三津五郎さんほか先輩方が大事になさってきた役、今の年齢で勤められるかわかりませんが、一所懸命やりたい。芸の道を外れなければ、いっぱい壁にぶつかっていい芝居ができればいいと思っていますので、役の性根を掘り下げ、皆で手を取り合って頑張っていけたら」と気合いを入れました。

菊之助、亀三郎、松也、梅枝「松竹大歌舞伎」秋季公演への意気込み

 茶屋娘などで出演して先輩の芝居を間近で見てきたという松也は、主計之助役の出演がうれしいしありがたいと言い、「今回の上演では最後に主計之助が登場することで、宗五郎の無念が救われてお客様の気持ちも軽くなります。登場に至るまでの背景をしっかりと自分の肚(はら)に入れ、その役割をしっかり果たせるようにしたいです」と語りました。

 宗五郎とおはまが、菊五郎と時蔵のコンビから息子の菊之助と梅枝に移っての上演を「光栄に思う」と言う梅枝は、「生活感や世話女房の雰囲気を出せるように頑張りたい」。「舞台上で酔うのが鍵。どれくらい酔えるか自分でも楽しみ」と菊之助が話すと、梅枝は「宗五郎が気持ちよく酔っ払えるように、皆でつくり上げていけたら」と述べ、これからの稽古で役を深めていくと意欲を見せました。

菊之助、亀三郎、松也、梅枝「松竹大歌舞伎」秋季公演への意気込み

珍しい演出でいっそう華やかな『教草吉原雀』
 幕開きは、明るく晴れやかな歌舞伎舞踊『教草吉原雀』ですが、今回は、鳥売り夫婦が廓の色事などを踊るだけでなく、亀三郎の鳥刺しが加わり、「若い二人が踊っているところに出てきて、華やかにクライマックスへ持っていきます」。松也も「二人がぶっ返りで実は雀の精だったと見顕し、絵面だけでも楽めるのでは」と続け、梅枝も「演者が肩肘張らずに踊り、お客様にも肩ひじ張らずにご覧いただけるように」と、三人の息はすでにぴったりのようです。

 上演の少ない派手な演出とあって、三人も踊るのを楽しみにしている様子で、「楽しみつつ踊れば、お客様にも伝わって楽しい気分でご覧いただけるのでは」と松也。「華やかな『教草吉原雀』、江戸の市井の人々を描いた『魚屋宗五郎』。どちらも肩の力を抜いてご覧いただけます。大まかなストーリーさえ知っていただいたら、あとは役者にお任せください」と、菊之助も自信を持ってご来場を呼びかけました。

 「毎日違う劇場で演じる楽しさがある一方、舞台の大きさや客席数に合わせて芝居の大きさも微妙に変える必要があるなど、対応力も求められます。全国各地での公演はとても勉強になりますが、大事なのはチームワーク。その点、気心の知れている皆と、楽しい旅になるのではと思っております」。菊之助の笑顔にほかの三人もうなずき、チームワークのよさを見せた会見となりました。

 平成27年度「松竹大歌舞伎」秋季公演は、11月1日(日)から25日(水)までの公演。チケットは各会場にお問い合わせください。なお、一部の公演は チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトでお取扱いがあります。あわせてご利用ください。

菊之助、亀三郎、松也、梅枝「松竹大歌舞伎」秋季公演への意気込み

2015年07月31日

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