猿之助が「四の切」上演100回

市川猿之助

▲ 撮影:篠山紀信(C)


 3月19日(火)、御名残御園座「三月大歌舞伎」夜の部で、市川猿之助が、三代猿之助四十八撰の内『義経千本桜』「川連法眼館の場」、通称「四の切」の100回目の上演を達成しました。

市川猿之助のコメント
 御園座の御名残であるさよなら公演中に、「四の切」通算100回目を迎えられたことが、たいへん嬉しく、誇りに思っています。上演回数を意識したことはございませんが、私が御園座にて100回目を達成したということが、記録として上演史に残れば、この上の喜びはございません。

 「四の切」は三代目の代表作の一つです。『勧進帳』と同じで、「四の切」も究極の形で、1ミリもズレられない作品だと、演じれば演じるほど感じています。これから何十年かけて、生涯この「四の切」も大切に演じさせていただく作品の一つであり、この100回という節目はようやくスタートラインに立てたというのが正直な気持ちです。

 この先も自分なりに、さらに練り上げていき、皆様に喜んでいただけるよう、精進してまいります。そして、御園座が再開場されることになったら、また「四の切」をさせていただければと思います。

市川猿之助

▲ 撮影:篠山紀信(C)

2013/03/20