ホーム > ニュース一覧 > 愛之助初日を終えて『紙屋治兵衛』

愛之助初日を終えて『紙屋治兵衛』

 三越劇場で上演中の『 新派百二十年 八月花形新派公演 紙屋治兵衛』。初日を終えた感想を、主演の片岡愛之助、鴫原桂、瀬戸摩純に伺いました。

片岡愛之助―――
 「無事初日を終えることができて、今はホッとしています。お客様が温かく見守ってくださっているのを舞台で感じることができました。ただがむしゃらに演じるというのではなく、芸の引き出しをたくさん持っている先輩方が、あえて力を抜いて楽しみながらするお芝居だと思います。上方らしく、余裕をもって楽しみながら演じる難しさを改めて痛感しました。

 今回は、新派花形公演と銘打つ若手中心の公演です。その公演に私も入れていただいた事を大変嬉しく思っています。また、素晴らしい先輩方もたくさんいらっしゃって、お芝居の脇を固めてくださることで厚みが増しています。本当に新派の皆様の絆の強さは素晴らしいですね。何十年か先にもこのメンバー、この演目で、今度は新橋演舞場で再演することができたら、きっと感慨深い事だろうと思うし、これからも新派のすばらしい作品が数多く復活されると良いなと思っています。

 男と女の入り組んだまさに本音の部分、普通の人なら理性で抑えるところを、治兵衛にはその理性がなく、言われるがままにあっちへこっちへ..."そんなアホな"ということをしてしまいます(笑)。その良い意味でのバカらしさ、面白さを味わっていただけるお芝居だと思います。大坂のハンナリとした空気を感じていただければ嬉しく思っています。」

愛之助初日を終えて

鴫原桂―――
 「初日を迎えることができて、今日がまさにスタート。これから千穐楽まで毎日精進を重ねていきたいと思っています。今日はカーテンコールもあって、お客様の声援で本当に気持ちが一杯になりました。

 堪え忍ぶおさんと気性の激しい小春。きっとどちらかの心が女性の中にはあると思います。私は我慢するおさんを勤めますが、その耐え忍ぶ心をのぞき見ていただければ嬉しく思います。

 暑い日が続きますが、ぜひ三越劇場に足をお運びいただき、場内に流れる愛之助さんが運んで下さった上方の涼風を感じていただければと思っています。」

愛之助初日を終えて

瀬戸摩純―――
 「初日、本当に震えました。大坂の言葉ですから、もしセリフに詰まってしまったら捨てゼリフも出てこないんじゃないかと思ったり(笑)

 舞台では愛之助さんにベタベタとしていますが、あまりやり過ぎてるとお客様も引いてしまうかもしれません。お客様に憎まれないためにも、かわいらしさや、小春の人としての魅力を出さなければいけないと思っています。実は、普段の私はどちらかというと待つタイプ。本当はおさんの気持ちに近いのかな・・・と思ったりしています(笑)。

 三越劇場はお客様との距離が近いので、細かな表情も良く見えると思いますし、こちらからもお客様の反応が良くわかります。この素敵な劇場で、小春という大役を勤めさせていただくことを本当に嬉しく思っています。今回は花形公演です。若手ならではのパワーを楽しんでいただき、この時代の大坂に一緒にタイムスリップしていただければと思っています。」

愛之助初日を終えて

初日の舞台を観た片岡秀太郎は―――
 「上方のお芝居なので、雰囲気がとても大切なんです。"ああだから、こう"といって出来るものではないのですが、今日はとても良い雰囲気が舞台に出ていました。皆さんが大坂を理解しようとしてくださっていましたし、このように新派で上方の作品を取り上げてくださる事もとても嬉しく思います。

 愛之助や歌舞伎からの俳優たちも違和感無く新派に溶け込んでいましたし、新派のベテランの方々の力も素晴らしい。そして鴫原さん、瀬戸さんの努力や素敵な魅力に感動しました。お客様にも喜んでいただけたようで、本当に良かったと思います。このままいい形で千穐楽を迎えられることを期待しています。」

愛之助初日を終えて

 公演は8月26日(火)まで。近松門左衛門の『心中天網島』をもとに、大阪で生まれ育った北條秀司ならではの上方和事の世界。ぜひお楽しみ下さい。


【関連ニュース】
ファンを前に愛之助が意気込み『紙屋治兵衛』
愛之助トークショー 紙屋治兵衛への思い
愛之助 新派『紙屋治兵衛』記者懇親会

RECOMMENDED


[PR]


連載特集