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平成中村座試演会 若手俳優の意気込み

平成中村座試演会 若手俳優の意気込み

▲ 試演会『傾城反魂香』出演者
後列左から片岡當史弥、中村獅一、中村橋弥、山崎咲十郎。前列左から澤村國久、中村橋吾

 9月16日(水)名古屋城内二之丸広場の名古屋平成中村座で行われる、若手俳優による試演会。中村勘三郎と出演する若手俳優たちが公演への思いを語りました。

『傾城反魂香』
中村橋吾(浮世又平)
 役が決まった時はとても嬉しくて、胸がいっぱいになりました。毎日勘太郎さんの又平を観ながら勉強して舞台をしっかりと勤めたいと思っています。自分が勉強してきた事、教えていただいた事を全て出して舞台にぶつけることが出来るように努力します。特別な雰囲気をもった平成中村座で試演会をやらせていただけるのも、とても嬉しくて感謝しています。たくさんのお客様にいらしていただけたらと思います。ご声援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

澤村國久(女房おとく)
 大役をやらせていただくのは本当に嬉しいのですが、半面、それが日に日に不安が大きくなってきます。おとくは良い人で、精神的にも理解しやすい人物ですから、素直に出せればと思います。又平の橋吾さんと一緒に、誠実な夫婦像が出ればいいなと思っています。今、試演会で自分たちが勤める役を、毎日本公演で間近に観ることが出来ていて、そのメリットは計り知れないものがあります。他にはない本当に素晴らしい勉強会だと思います。

中村橋弥(狩野雅楽之助)
 雅楽之助の忠臣としての若者らしさが肉体的にも精神的にも上手く出せたらいいなと思っています。振りが多いお役ですが、あまり踊りの要素が強くならないように、芝居のリアリティを大切に心がけたいと思っています。お客様には、普段僕たちがやれないような役に奮闘している姿を楽しんでいただきたいと思っていますし、それを観てお言葉をいただけたら、今後舞台の上でとても参考になるのではないかと思っています。

中村獅一(土佐修理之助)
 白塗りが大好きで、しかも少し若いお役ですから、これを逃すとチャンスが無いかもと思い立候補しました(笑)。所作などは本興行に生かせるところも多く勉強になるお役ですが、今はまだまだ方向性で悩んでいます。絵師としての心を一本持っている役ですので、セリフややりとりにもそれをうまく出さなければいけないと思っています。1回だけの公演ですので、悔いの残らないよう、全力で勤めますし、お客様が満足できるようなものをお見せしたいと思っています。みんなで毎日がんばっているので、ぜひ楽しみにしていてください。

片岡當史弥(北の方)
 初めて平成中村座に出演させていただきまして、初めての試演会です。そして今回周りが関東の役者さんばかりで、図らずも上方代表となってしまいました(笑)。老けの女方を勤めたことがなかったので、この試演会で勉強させていただきたいと思っています。セリフもしどころも少ないのですが、将監の妻であるということ、又平や修理之助といった弟子達にもそれぞれに違った愛情を見せられたらと思っています。関西からも沢山のお客様に来ていただきたいと思っています。

山崎咲十郎(土佐将監)
 老け役が好きなので、土佐将監を希望したのですが、大変な事になったなというのが今の心境です。『傾城反魂香』というお芝居の雰囲気を崩さないように、また、他のみんなは若さや勢いを舞台に出すと思いますが、将監は絵の師匠ですからその中で押さえていくということが大切になると思います。今回は、本公演でもいつもは私が出られないような役をやらせていただいています。どの舞台も同じ心がけで大切に勤めたいと思っています。つたない部分が多いと思いますが、応援の程よろしくお願いします。

平成中村座試演会 若手俳優の意気込み

▲ 試演会『双面水照月』出演者
左から中村仲四郎、中村扇一朗、中村橋幸、中村仲之助

『双面水照月』
中村扇一朗(法界坊の霊/野分姫の霊)
 勘三郎さんが本興行でなされているお役を自分が勤めさせていただけるのは、本当に夢のようで、1ミリでも勘三郎さんに近づけるように頑張りたいと思っています。ありがたい事に、今まで試演会には2度出させていただいているのですが、毎回良い役に恵まれていて、本当にくじ運が良いのだと思います(笑)。踊りでは法界坊と野分姫とお組を一人で踊り分けますが、メリハリをつけて、お客様により判りやすくお見せできたらいいなと思っています。とにかく汗をかいて、今持っている精一杯の力を出したいと思っています。

中村橋幸(永楽屋手代要助実は吉田松若)
 踊りを勉強したいと思って、双面の松若を希望したのですが、役が決まって嬉しい半面大変なことになったというのが素直な感想です。舞台に出て最初の花道七三での踊りが最も華やかなところですので、精一杯舞台が華やかになるように踊りたいと思っています。お客様に良い舞台をお見せしたいと思っておりますが、まずは安心してみていただけるように、本番まで一生懸命稽古して、期待に応えられるように精一杯勤めたいと思っています。

中村仲之助(永楽屋娘お組)
 大きなお役が決まって大変緊張しています。見せ場も多く、娘の踊りをあまり経験したことがないので、試練だと思って、この機会に一生懸命勉強したいと思っています。お組の一番の見せ場は"くどき"の部分ではないでしょうか。お稽古をしていても、やはりそこが一番大変なところで、苦労しております。まだまだ未熟でお恥ずかしい限りですが、足をお運びいただければ、大変ありがたく思います。一生懸命頑張りますので、1日限りの試演会をどうぞ宜しくお願いいたします。

中村仲四郎(渡し守おしづ)
 今まで自分が経験したことのない役柄で、ぜひ挑戦してみたいと思っていたお役ですので光栄に思っています。舞台の最初、浅黄幕が降りた時、舞台には自分一人、お芝居の導入部になるので、しっかりと勤めたいと思っています。役者になる前、学生の頃からよく来ていた中村座の舞台でこのような大きなお役を勤められるのは夢のようです。教えられたことを忠実に勤めたいと思っています。皆様には、ぜひ楽しんで頂きたいと思っています。

中村勘三郎
 橋之助さんのご提案やスタッフの方々のご協力もあって、久しぶりに試演会を行うことになりました。役は全てやりたい人がそれぞれ立候補をして、公明正大に僕がくじを引いて決めました(笑)。
 みなさん芝居がしたくて役者になったのだから、こういう時にどんどん勉強してほしいし、とにかくやらなければ上手くなりません。そうしてやってみて、いい人には本公演でもどんどんと良い役をつけていく、そういうチャレンジの場にもしていきたいと思っています。
 試演会の最後には「お楽しみ座談会」もあって、そこでは色々な事をお話ししたいと思っています。お客様から質問を受けたりそれにお答えしたり、お客様との交流ができればいいなと考えています。

平成中村座試演会 若手俳優の意気込み

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2009年09月05日

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